Message
代表からご挨拶
若手博士人材の皆さまへ
博士情報エンジン wakate は、その名の通り若手博士人材の就職活動環境を改善したいという想いで企画・運営しています。
博士人材には社会の発展を支え、牽引する活躍が期待されています。
その活躍の幅は、アカデミアはもちろんですが、行政や国際機関、そして産業界と多方面に亘ります。
ミクロには、個々人がどのようなキャリアを歩もうと人それぞれで自由ではありますが、マクロには、否が応でもそうした活躍が期待されていると思われます。
然しながら、その博士人材が実社会で活躍するための「入口」となる就職活動に目を向けると、まだまだ十分に環境整備されているとは言えません。
研究は疎かに出来ませんし、学会にも参加しないといけません。業績のためには論文も書かないといけませんし、研究室の雑用や後輩の面倒もみないといけない方も多いことでしょう。
その上で、同じ時期に就職活動をする仲間もいない、頼れる先輩も少なく、情報源も乏しい中で就職活動に取り組む方が殆どと思います。
その結果、就職活動に必要以上に労力を費やし、漠然とした不安を抱えながら学業・研究活動に取り組む方も多いのではないでしょうか。
特にこれからキャリアをスタートさせる(またはスタートさせたばかり)の20代の博士人材の皆さまには、そうした無駄や不安なく学業・研究活動に専心して頂きたいと切に願っています。
博士人材の就職活動は学部・修士のそれとは全く状況が異なります。
巷にあふれる就職活動情報やノウハウに踊らされ、貴重な時間と機会を無駄にしている方も残念ながら多く見受けれます。
企業など採用側も、博士人材の採用においては大学の就職課・キャリアセンターなどを頼りにすることはできません。既存の人脈頼みとなってしまい、多様性が確保できない、事業構造の変化に対応できない状況であることも否めない所です。
さらに、多くの企業は、博士人材に対する期待(能力・経験・人物像など)が、学部・修士とは一線を画しています。しかし、それを伝えるチャネルを持たないケースも少なくありません。
文部科学省や経済産業省による様々な取り組みが功を奏し、アカデミア以外の様々な業界でも博士人材への期待が高まり、大学や公的研究機関でも、博士人材へのキャリア支援が活発になってきておりますが、それでも学部・修士の就職活動環境の充実ぶりには到底及ばないのが実情です。
若手博士人材に向けた採用情報やインターンシップの情報などを集約し、必要な時に必要な人に正しく情報が伝わる環境を作れば、キャリア構築の機会損失やミスマッチを減らすことができます。
博士情報エンジン wakate を通して、採用側が博士人材にどのような期待を持ち、どのような「扉」を持っているのか、そしてその扉の適切な叩き方を皆さんに知っていただければ幸いです。
就職に関する不安や無駄を減らし、その分を研究活動に充て、より魅力ある、付加価値の高い人材として次のステージの扉を叩いていただけることを願っております。
博士情報エンジン wakate 運営責任者
株式会社エマージングテクノロジーズ
代表取締役社長 深澤知憲